医療コラムColumn

小児科 松原医師

抗原検査の適正使用

皆さま、こんにちは。小児科の松原です。
新型コロナが5類になった2023年5月8日以降、当院では予約制のかぜ外来を終了し、原則として受け付け時間内に受診された方は全員受け入れるようにしています。
その結果、全国的にもそのようですが、実に様々な感染症が小児では流行し、午前中や夕方の一般外来は長時間お待ちになっていただいています。
いずれ落ち着くことにはなるでしょうが、しばらくは、ご辛抱ください。

今回は迅速検査についてのお願いです。

ご存じの通り、小児の感染症では多くの迅速診断が可能で、当院でもインフルエンザ、新型コロナ、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルス、溶連菌、ロタウイルス、ノロウイルス、肺炎マイコプラズマ、水痘などが検査可能です。
流行状況や症状の経過を確認し、診察を行い、可能性が高そうな感染症の検査を行うことが一般ですが、時に症状や所見にかかわらず、子どもの周囲で流行しているからとにかく複数の検査を希望される保護者の方がいらっしゃいます。
勿論全ての依頼にお応えしたいのですが、流行中の疾患は診断キットが供給不足になることが多く、使用制限をかけなければいけないことがあります。
特に診断しても治療が変わらないRSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルスについては入院が必要である、経過が長いために他の感染症との区別が必要である、重症化リスクが高いなど、医師が必要と考えた場合以外は検査をお断りさせていただくことがあります。
また発症早期で、症状がそろわない場合なども、その後のお子さまの負担も考えると急いでの検査は推奨しません。
その一方で、診断が治療につながる疾患である、インフルエンザ、新型コロナ、溶連菌などは積極的に検査する理由になります。
特にインフルエンザは早期には診断率は低いですが休前日などは、保護者の理解があれば検査を待つ必要はないのでご相談ください。
また、当院の診断キットはなるべく1つのメーカーにそろえて、1回の検査で必要であれば複数の検査ができますが、それでも、鼻と咽頭と別々に取らなければいけない例もありますので、お子さまにはかなり負担になります。
その場合は優先順位をつけることも大切ですので、迷う場合はご相談ください。
適正な検査の実施に皆様のご協力もよろしくお願い申しあげます。

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